KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  授業びらき 1994.4.11 No.4

 子どもたちはやる気満々!

「はやく勉強しよう。勉強したい!」と、燃えている。

 この炎がいつまで燃え続けるか・・・教師であるぼくにかかっています。(う〜む・・・。)

 ”鉄は熱いうちにうて”ということわざがあります。

 8日(金)、子どものラブコールにこたえ、授業を2時間しました。

 3年2組、ついに授業びらきです。

 まずは国語。

 新しい単元に入る前に、授業に対する心がまえを伝えたい、しかも事実によって伝えたいと思い、次のような授業をしました。

 

 黒板に

 【騙す】

と板書。

「何て読むだろう?予想した読み方をノートに書いてごらん。いくつでもいいです。」

と発問。

 何人かに答えてもらう。

 すべてはずれ。

 ヒントを出す。

「「◯◯す」と、三文字になります。

「されたらいやな言葉です。」

  やがて正解が出る。「だます」と読む。

  なぜ、このような難しい漢字が読めたのか考えさせる。

 ヒントがあったから、という答えが返ってくる。

 ここで話す。

「なぜ読めたか?それは、たくさんまちがえたからです。

 まちがった答えがたくさん出たから、みんな真剣に考えたのです。

 たくさん意見が出た、たくさん違う意見が出たら、本当の答えはどれかなーって、脳  

 みそをフル回転して考えますね。

 そうして、かしこくなっていくのです。

 まちがえることは、はずかしいことではありません。

 たくさんまちがって、たくさん失敗して、みんなでかしこくなりましょう。」

 そして『教室はまちがえるところだ』の詩を紹介。

 少し長いが範読する。

 もう一問。

 【糞】

の読み方を検討する。

 多少(かなり!?)下品な字かなと思ったが、みんな真剣に考えていた。

 

 こうして、授業に入っていきました。

 算数では、九九の復讐をしました。

 今もっている子どもたちの意欲、なくしたくありません。

 一人ひとりに確かな学力を、ねばり強くつけていきたいと考えています。

 

 今ではもっと早く、授業びらきをします。

 始業式の次の日には始めているはずです。

 昔は、余裕というか、ゆとりがあった気がします。

 授業びらきでは、授業のルールをしっかり伝えます。

 手の挙げ方、返事の仕方、答え方、ノートの取り方など。

 指示通りノートに書けていないと、書き直させます。

 ここでぶれては、今後に響くからです。

 どんなことでもそうだと思いますが、まずは「型」が大切なのです。

 繰り返し繰り返し、根気強い指導が求められます。