係活動というのがある。
当番とはまた違ったものである。
当番とは、「これがないと困る」というものであり、学級の一日の生活の流れを想定し、その中で必要な仕事を当番がすることになる。
例えば、”黒板消し”であり、例えば”号令”である。
係とは「学級を明るく楽しく盛り上げるもの」であり、「これがないと困る」というものではない。
例えば”ゲーム係”であり、”集会係”である。
係活動が活発になれば学級は盛り上がる。
だから係活動というのを今までは重視してきた。
ただ、活動させるには「時・場所・物」がなければいけない。
「場所・物」は確保できるが、「時」は確保できない状態である。
4年生以上になると「ゆとりの時間」があるのだが・・・。
「時」が確保できなければ係を作ったとしても形だけで終わってしまう可能性が高い。
そこで今年は係を作らず、クラブを作ることにした。
子どもたちには、
自分がやりたいこと、楽しみたいことを、なかまをあつめて、そのやりたいこと、
楽しみたいことをするグループ
がクラブであると説明した。
また、
・ 入りたくなったら、いつ入ってもいい。
・ やめたくなったら、いつやめてもいい。
・ 新しいクラブを作りたい時は、いつ作ってもいい。
と話し、作りたいクラブをまず出させた。
次に入りたいところに名前を書かせ、9つのクラブが誕生した。
一人2つ以上のクラブに入ってよいことにした。
以下、どんなクラブが誕生したか、紹介しておく。
☆ 学級新聞クラブ
☆ バスケットボールクラブ
☆ あみものクラブ
☆ 音楽クラブ
☆ 一輪車クラブ
☆ サッカークラブ
☆ マンガクラブ
☆ バレーボールクラブ
☆ 虫クラブ
活動に必要なものは、できるだけそろえてあげたい。
「自分が楽しむ」目的で今はスタートしたが、学級全体をまきこんだイベントをクラブが主催してできるとすごいなーと思う。
これから新たにどんなクラブが誕生してくるか、これも楽しみである。
学級作りをするとき自分が大切にしてきたことは3つあります。
1つは学級通信
2つは係活動、それに伴う学級イベント活動
3つは話し合い、学級会
です。
学級通信は、保護者にクラスの様子やできごとを伝え共通理解を得るようにし、さらには子どもにも読んで聞かせ、私の思いを知らせるようにしました。
そして係活動。
子ども主体の活動で、どんなことをするかはほぼ、子どもに任せてきました。
自治的な活動です。
係から「みんなでこんなことがしたい」という要望があれば計画をたてさせ、それをもとに学級会で話し合いました。
話し合って決まったことを、係の子どもたちに進めさせました。
イベント活動です。
こうして学級は、動いていくのです。