日に日に秋に近づいてきている。
クラスで飼っているコオロギの鳴き声も、秋を感じさせる。
何よりも風がずいぶん涼しくなった。
気持ちよく過ごせるようになってきた。
さて、この頃クラスの様子も、ずいぶん良くなってきたように感じる。
もちろん叱ることもたくさんあるが、いいなーと思うことの方が多い。
運動会の練習で、3・4年生合同でダンスをしている。
ZARDの『負けないで』にあわせ、なわとびを使ってダンスをするのである。
このときの表情が実にいい。
楽しそうにやっている。
見ているだけで、うれしくなってくる。
聞く姿勢もノリも、かなりいい(と思う)。
本番を是非、楽しみにしていただきたい。
14日(水)のことである。
16日(金)に分数のテストをすると話した。
「勉強をしたい。」
と、Aちゃんが言った。
それはいいことだと思ったので、帰りに「勉強会するよ。」という話をした。
結果、6人の子どもが居残り、練習問題にチャレンジしていった。
やる気があって、大いにけっこうである。
テストの結果も、クラス全体の平均で8割をゆうに超える。
また、こんなこともあった。
昨日のことである。
テストの空き時間中、Aちゃん、Nちゃん、Y君がろうかに出ていった。
ぼくは叱ろうと思って、見にいった。
ところが3人は、遊びに行ったのではなく、2年生の教室のプリントがとんでいたのをひろいにいき、はがれた掲示物を直しに行ってたのである。
(2年生はダンスの練習でいなかった。窓があいており強風だったため、散乱していたのである。)
無関心にならず、行動に移せたことはすばらしいと思う。
「いい子だねー。」と、思わず頭をなでた。
旗作り、ポンポン作りのあともさっと掃除ができたし、給食の空き時間に読書をして待つ子もでてきた。
なんだかクラスがいい方向に進んでいるように感じる。
プロも着々と生まれてきた。
このままいい風が吹き続けてほしい。
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運動会に向け毎日子どもたちは練習に励み、気持ちも上向いていたのだと思います。
私はこういった、運動会、文化祭というイベントが大好きです。
いつもとは違う高揚感。
「成功させるぞ」という共通した目標に向かっていく一体感。
このようなイベントを通して子どもたちを鍛え、育てたいと考えてきました。
時間や準備に追われ大変ではありますが、子どもたちに学ばせること、考えさせることはたくさんあります。
厳しく指導するところは指導する。
次のとき、少しでも向上した姿があれば思いっきり褒める。
ほんの少しの良さも見逃さない。
確かな「目」を求められるときでもあります。
その後の子どもたちですが、この「いい風」は、そう長くは吹きませんでした。