本音が言いあえるクラスって、いいなと思う。
もちろん、言って悪いことはあり、それは絶対に言ってはいけない。
例えば、気にしていることだとか、体のことだとか。
ぼくが言う本音とは
言わねばならないこと
である。
それは相手の不正であったり、おかしさであったり、だまっていては自分にとっても、相手にとっても、周りにとってもよくないことである。
例えばいじめられたり、悪口を言われたりしたとする。
それをだまって、がまんしていては相手には心の痛みはわからない。
悲しみや辛さは伝わらないのである。
これらはだまって、がまんしていてはいけない。
自分の口から相手の非を、自分の悲しみ・心の痛みを語るべきである。
これには勇気がいる。
しかし、言わなければ相手もかわいそうだ。
人の心を傷つけるのが平気なまま大きくなってしまう。
やはり、勇気とは「やさしさ」である。
『モチモチの木』で、じさまが豆太に語りかけたことは、まさに真理である。
道徳の時間に、「思いを語りあい、思いを知りあう」授業がしたい。
そして、よりよいクラスを作っていきたいと考えた。
まずはじめに、アンケートをとった。
クラスのめあてが守られているかどうかをたずねたものである。
結果は・・・
1️⃣ なかよしクラス
守られている 7人 、 守られていない 15人
2️⃣ 楽しくて、元気いっぱいのクラス
守られている 14人 、 守られていない 8人
「なかよしクラス」は、どうやら守られていないようである。
どんなところが守られていないかというと、
・ けんかをしたり、こわい言葉をつかったり、人を泣かしたりするから
・ 悪口を言ったりする
・ 男女わかれて遊んでいる
・ ゲームとかをするときに、泣く子がいる
・ すぐにけんかになる
・ いやって言ったことを、やめない
・ なかまはずれになったり、けんかをしたりする
・ サッカーのもめごとがいっぱいある
などが書かれていた。
これは子どもの現状を把握したいのと、クラスのめあてを意識させるために行った。
この後、資料を配り、それをもとに考えを出し合った。
資料はある事実をもとに、ぼくが手を加え、アレンジしたものである。
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子どもの「生の声」を聞くのは、実はとっても勇気がいり、どきどきすることです。
自分の学級作り、子どもたちへの向き合い方がシビアに問われるからです。
このアンケートの結果を見ると、学級作りはまだまだです。
でもこうして学級目標を振り返り、意識させるのは大切なことです。
4月当初にたてた目標が、教室の飾りになったまま、ということがあります。
このようにして振り返ることで、子どもたちの中に(少しですが)染み込んできます。
さて、どんな学習になったのか。
それは次回。