KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  もめごと、言いつけ、その対処のしかた 1994.12.14 No.85

 昨日は、うんとつかれた。

 朝から学年発表の練習があったり、Cタイムだったため20分休みがなく、しかも業者集金があった。

 実質一息つける時間はなかった。

 さらにこんな日は、もめごとが必ず起こる。

 それも、ささいな事からである。

 教師がバタバタしていると、子どもも落ち着かないのかな。

 ま、もめごとは別にかまわない。

 それを解決していく中で成長していくのだから。

 ただ、”言った ー 言っていない”、”やった ー やっていない”、そういった話の食い違いがあるもめごとは、かなりやっかいである。

 こちらはその場にいなかったのだから、判断しようがない。

 ついさっきのことなのだから、忘れるはずはない。

 そうなると、どちらかが思い違いをしているか、ウソをついていることになる。

 もし、ウソをついているのだとしたら、悲しい。

 昨日のもめごとでも、双方の話が食い違っており、さすがにこちらも困った。

 できることと言えば「事実の確認」と両者を「信じる」ということ、それだけだった。

 例え叱られるのが嫌でウソをついていたのだとしても、その場にいなかった場合、信じることしかできない。

 ある本に、

 

   教師は子どもに100回うらぎられても、101回信じるべきだ

 

というようなことが載っていた。

 一番苦しいのは、本人なのだ。

 

 もめごとだけではなく、「言いつけ」も多い。

 毎時間のようにある。

 問題なのは、「だからどうしてほしいのか」が欠けている点である。

 言いっぱなしで終わっている。

 相手の非を、ただ言うだけである。

 それでは悪口と変わらない。

 だからどうしてほしいのか、どうしたいと考えているのか、そこを言わせなければ欠点ばかりに目に入る子どもを育ててしまう。

 そんなことを、帰宅してから本を読みながら考えていた。

 この日はもう、何もせず早く寝た。

 明日への活力のために!

 

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 子ども同士のトラブルをどう解決するか。

 私にとって、永遠のテーマでした。

 本当に難しい。

 基本はおそらく、

 ① それぞれから話を聞く

 ② それぞれに、①を確認する

 ③ どうすればよかったのか、考えさせる

 ④ これからどうするか、考えさせる

 ⑤ 自分が良くなかったことを、相手に伝える(謝る)

でしょうか・・・。

 そして、保護者にも伝える。

 場合によっては、家庭訪問をする。

 お互いがスッキリすればいいのですが、なにか引っかかるもがあれば、長引いてしまいます。

 う〜ん、難しい!

 やはり今でも、悩むところです。