KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  3学期、スタート  1995.1.10 No.89

 3学期が始まった。

 天気もいい。

 清々しい気分で家を出た。

 始業式が始まるので、教室に行った。

 朝の会の「歌」の場面だった。

 昨年の12月は『ジングルベル』を歌っていたのでそれを歌うか、それは時期的におかしいのでお正月の歌を歌うか、そのことで話し合っていた。

 体育館に入る時間が迫っていたので、並ばせて移動した。

 しかし考えてみれば、子どもたちはえらい!

 ちゃんと朝の会を進めていたし、何よりも『ジングルベル』を歌うのはおかしいから、お正月の歌を歌おうと、「自分たち」で話し合い、「自分たち」で決めようとしていたからだ。

 後でそのことをほめようとその時思っていながら、コロッと忘れていた。

 子どもたちに比べ、ぼくはまだまだ・・・。

 

 始業式が終わり、しばらく休み時間。

 それから掃除をした。

 みんな一生懸命、働いてくれる。

 子どもたちの確かな成長を感じる。

 掃除の後、あらためてあいさつをする。

 とにかく元気いっぱいだ。

 一人ひとり、すごくいい表情をしている。

 生き生きとしているのだ。

 提出物を集めた後、明日の連絡をし、冬休みの様子を少したずね、最後に話をした。

 大旨、次のような話だ。

 

 ”今年の春、あなたたちは4年生になる。

 2階の教室から、3階の教室になる。

 低学年から、高学年になる。

 毎年毎年、あなたたちは一つずつ、確実に大きくなっていく。

 体だけ、年だけ大きくなるんじゃなく、心も大きくなってほしい。

 行動できる人になってほしい。

 あたりまえのことが、あたりまえにできる人になってほしい。

 先生は、それをお手伝いすることしかできない。

 どういう人になるかを決めるのは、あなたたち自身なのです。

 今年もすてきな年にしましょう。”

 

 まさに3学期が、スタートしたのである。

 

 久しぶりにタブレットのキーボードに文字を打ち込み、ブログを更新しています。

 GW中は家族が体調を崩し、GW明けはWi-Fiが不調になり、ブログを書くことができませんでした。

 過去の通信を打ち込むだけの、なんてことはない作業ですが、自分にとっては今や「自分に向き合う」大切な時間となっています。

 昔の「熱い」自分の、子ども達との「熱い」日々から、元気をもらっている気がするのです。

 通信の「年」のところを見てびっくり。

 30年も前の「あしあと」だった・・・。

 あしあとは、まだまだ続きます。

 

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