KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  性の勉強 ー1時間目、命の大切さー 1995.2.18 No.105

 『ぼくのたん生日』という資料を使って、命の大切さを教えた。

 道徳的な読み物資料である。

 主人公の元(はじめ)くんの「元」という名前には、「元気に育ってほしい」という親の願いがこもっている。

 そこで、子どもたちにも自分の名前について調べてもらっていたので、それを発表してもらった。

 それぞれあたたかい思いがこめられている。

 「名前は宝物」なのである。

   資料の中に「へその緒」のことが出てくる。

 次時に詳しく取り上げるので、本時ではさらっと流した。

 ただ、次の一点だけはおさえた。

 ”おへそは、あなたたちの命とお母さんの命がつながっていた証拠”

 最後に子どもたちに問うた。

 

  なぜ、誕生日にはお祝いをするのだろうか

 

 次のように話した。

 

 あなたたちが病気やケガをした時、周りの人は心配してくれるよね。

 どうしてだと思う?

 それは、あなたたち一人ひとりが「大切な命」だからです。

 あなたたちが、お母さんのお腹の中にいた時、「へその緒」で、命と命がつながっていました。

 そして、大切に大切にされて生まれたきたのです。

 生まれてきたあなたたちに、様々な願いを込めて名前をつけます。

 先生が子どもの頃、鼻水がのどにつかえて死にかけたそうです。

 先生のお父さんは、それを口で吸ってくれました。

 親とは、そういうものです。

 自分の子どものために、すべてをかけるんです。

 お誕生日、あなたたちはプレゼントをもらうことがうれしいでしょう。

 でも、親や周りの人はちがいます。

 この世にあなたたちが生まれてきたことを心からうれしく思い、

「生まれてきて、ありがとう」

  と、感謝の気持ちを込めるのです。

 あなたたち一人ひとりは、とても大切な命なのです。

 だからそれを傷つけたり、粗末にしたりすることは許されないのです。

 

 次時は、胎児の成長の様子、羊水、へその緒について学習します。

 

 

何気ない日常にちょっとした幸せを【苺の花ことば】     

 このころ自分は結婚していましたが、まだ子どもはいませんでした。

 「親の思い」は実感としては弱かった。

 やがて子どもができ、親となった時、

  こんなにも、子どもは愛おしく、かけがえのないものなんだ

ということを、強く感じました。

 何ものにも替えられない。

 ありきたりな言い方ですが、「宝物」なのです。

 自分の父親が、「私の鼻を吸った」という話は母親から聞きました。

    そして私も、同じことを自分の子どもにしました。

 「汚い」なんて、これっぽっちも思いませんでした。

 「何とかしたい」という気持ち、ただそれだけです。