先週の金曜日、「せいかつノート」を宿題で出しました。
いわゆる「日記帳」みたいなものです。
ノートの使い方・・・「縦書き」の時は右から左へ書くなど・・・を話していなかったので、まちがった使い方・書き方がたくさんありましたが、それはまたとりたてて指導させていただきます。
とにかく、初めての「せいかつノート」、どんなことをどれだけ書けるか、楽しみでした。
いくつか紹介します。
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きょう、はじめてじてん車にのって、しゅうじにいきました。
いきは、おかあさんといきました。
かえりは、ひとりでかえりました。
くるまはかぜがあたらないけど、じてん車はかぜがすごくあたったのが、わかりました。
とてもきもちよかったです。
とてもしあわせでした。
しゅうじもじょうずにかけました。
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ぼくのおじいちゃんが、きょねんなくなって、ぼくはさみしくなりました。
おじいちゃんは、おやすみのひには、ぼくとおとうとを、いつもこうえんへつれてってくれました。
それからおしょうがつには、えいがをいつもみにつれってもらいました。
やさしいおじいちゃんでした。
いまもおじいちゃんがいたらいいな、とおもいます。
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きょう、夕がた、一りん車にのりました。
おとうさんに手をもってもらいました。
うまくのれました。
でも、くるまがきたのでおりました。
ひとりでも、ちょっとだけのれました。
ちょっとでものれるようになったから、すごくうれしかったです。
こけそうになったところもあった。
でも、そのときは、とびおりました。
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それぞれ、自分の気持ち、思ったこと、感じたことが上手に書けています。
定期的に「せいかつノート」を通して、子どもの思いを知り、子どもたちとの大切なつながりの場にしていきたいと考えています。
そして、通信でも紹介していきます。
子どもが書いたもの、作文や感想文など、そういったものを通して子どもの思いや願い、考え、そして「生活」を知りたいと考えていました。
(間違っていなければ)これを「綴り方教育」というのだと思います。
つまり、子どもたちが生活経験をもとにして作文を書き、それを読み合い、思ったこと、感じたことを出し合う。
そうすることで互いを知り合い、仲間としてつながっていく。
そんな指導に、憧れていたところがあります。
K市にいたころ、近くの学校に綴方教育の大家がいらっしゃり、その方がまとめたものを読ませていただいたことがあります。
子どもたちが書く文章は瑞々しく、その表現力は豊かで、引き込まれるものがありました。
「こんな文章が書ける子どもを育てたい」「作文を軸にして、学級づくりをしたい」
そう思うようになりました。
子どもたちが書いたものに、私は赤ペンで返事を書きます。
ときには1ページ以上、書くときもありました。
「子どもとつながっていたい」という願いからです。
せいかつノートを返したとき、子どもたちが私からの返事を読んで「にやっ」としているのを見ると、何だかうれしかったのを覚えています。
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