KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  授業参観・学級懇談会ありがとうございました  1999.4.21 No.9

 お忙しい中、今年度最初の授業参観に多数の保護者の方々に来ていただき、ありがとうございました。

 算数の授業で、「たし算とひき算」のところを見ていただきました。

 ここでは、「10の補数(あといくつで10になるか)」が、パッと言えることが絶対のポイントになります。

 フラッシュカードで子どもたちに「10の補数」を瞬時に答えさせました。

 せっかくの機会ですので、子どもたちに、みなさんの方を見て「10の補数を言う」ということもさせました。

 子どもたちの表情はいかがだったでしょうか。

 

 わかっている子どもたちにとっては、めんどうな方法だったかもしれませんが、一つひとつ丁寧に計算の仕方を教え確認し、それをノートに書かせました。

 ここを確実にしておかないと後々困ってきます。

 「計算の仕組みを覚える」ために、このことを繰り返しました。

 あとは計算の練習ばかりでしたが、これもまたせっかくの機会ですし、変化をもたせる意味で、みなさんにノートの丸付けもしてもらいました。

 いつも以上にこの日の子どもたちは、集中して取り組んでいました。

 

 その後の学級懇談会にも、多数の方に参加していただきました。

 実は授業参観以上に(比べ物にならないぐらい)緊張するのが、この学級懇談会です。

 大の苦手なのであります。

 緊張のあまり、途中で声がハスキーになってしまうのです。

(もっと緊張し、大の大の苦手が個人懇談会です・・・。)

 

 話し下手ですので、失礼もあったともいますが、思い・願いを同じにし、共に子どもたちの教育に取り組んでいくためにも、私の方針・願いをいくつか話させていただきました。

 主に、以下の6点です。

 

 ◎ 教室は、「人と人とがふれ合う場」で、「人は人との関わりの中で育っていく」こ

   とを知る場である。 → トラブルを大切に、丁寧に扱う

 ◎ 「話を聞く」「返事」「あいさつ」を今、重点的に取り組んでいる。

 ◎ しつけの3原則「あいさつ・返事・あとかたづけ」ができるようにしたい。

 ◎ 「できた」体験、「みんなで何かをやりとげた」体験を1つでも多く積み重ね、

   「ドラマ」を創りたい。

 ◎ 基礎的・基本的な学力をつけるためには、「ていねいに・続けて・最後まで」が

   ポイントとなる。

 ◎ 学校・教師への意見・批判等は直接聞かせてほしい。

   子どもの前では、絶対言わないでほしい。(学級づくりに影響)

 

 今年1年、よろしくお願いします。

 

 

 個別懇談会は、この後もずっと超苦手でした。

 (学級懇談会は苦手ではなくなりました!)

 授業参観で、どんな授業をするか。

 子どもと、どうやり取りをするか。

 1年の中で、こういったことを直接見ていただく機会は数回しかありません。

 夜遅くまで準備をし、板書なども含め、リハーサルしたことがあります。

 それでも、予想外のことが起こったり、「え!」というような発言やつぶやきがあったり、慌てふためく場面はたくさんありました。

 そこをどう切り返していくか。

 その切り返しにおもしろさを感じるには、もう少し経験が必要でした。

 教室の中に「ドラマを創りたい」。

 この頃、目指していたことです。

 著名な実践家の先生たちの記録を読み、その中で起こる「ドラマ」にしびれ、「自分もそんな実践がしたい」と、夢見ていたのです。