子どもたちが、ずいぶん落ち着いてきました。
まだまだ充分とは言えませんが、それでも「成長」を感じます。
勉強が始まるとき、「起立・礼」のあいさつはしていません。
すぐ授業に入るようにしています。
例えば算数では、全員がそろっていなくても、学習の用意ができていなくても、「フラッシュカード」を始めます。
すると自然に、学習態勢に入ってきます。
ほとんど注意することなく、始めることができるのです。
体育は、子どもたちが楽しみにしている教科の一つです。
運動場や体育館で行うため、どうしても解放的になり、話を聞けなかったり、自分勝手が目立ったりしていました。
ですからぼくも、大声で叱ることが多く、注意することが続きました。
でも、前回の体育あたりから様子が変わってきました。
自分勝手が少なくなり、指示をしっかり聞けるようになってきたのです。
そして今回(28日)の体育、あっと驚くことがありました。
この日はマット遊びということで、体育館で行いました。
ぼくはちょっと遅れて体育館に行きました。
入口のところで、先に体育館に着いていた子どもたちの様子が見えました。
走り回っている子もいましたが、座って並んで待っている子も、何人かいます。
それを見て、「すごい!あの子たちの名前をチェックして、おもいっきりほめよう。通信でも大々的に紹介しよう。」と思い、中には入っていきました。
体育館シューズに履き替え、中に行くと、あらすごい!ほとんど全員が座って並んで待っているのです。
子どもたち「全員」をおもいっきりほめました。
成長を喜びました。
少しずつ、子どもたちは良い方向に伸びています。
話を聞くのも、はやくなりました。
初代「話の聞き方チャンピオン」にAさんがなりました。
良さを認め、伸びをほめ、あせらずゆったりこの子たちと付き合っていきたいと思います。
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「あいさつをせず授業に入る」ことは、ずっと続けていました。
専科として、または別のクラスで授業をするのならあいさつをしたと思います。
担任である私が、受け持ちのクラスで授業をするとき、あいさつは必要ないと考えていました。
朝のあいさつ、帰りのあいさつ、それだけで充分です。
国語なら音読で始めます。
遅れて教室に入ってきた子どもも、あわてて音読を始めます。
注意することはありません。
あいさつを入れると、そのときおそらく姿勢であったり、声の出し方であったり、気になることを注意してしまいます。
それが嫌でした。
スッと始め、時間でサッと終わる。
そのスタイルをずっと続けてきました。
体育館での場面で、走り回っていた子どもにあえて注意をしないで、「全員」をほめる、ということをしました。
「すごいね〜、いい姿勢で待つことができて、うれしかったよ。さすが!」
そうほめれば、次は走り回っていた子どもも、きっと座って待つことができるようになります。
それを取り上げ、またほめる。
叱るよりこの方が、子どもたちは伸びるのではないでしょうか。