せいかつノートを読む楽しみのひとつに、「学校ではわからない子どもたちの生活がわかる」ということがあります。
読みながら思わずクスッとなったり、ホーっと感心したり。
3人の子どもたちのせいかつノートを紹介します。
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きょう、おばあさんと、おかあさんと、わたしと、はたけのてつだいをしました。
朝いきました。
やさいをうえました。
くだものもうえました。
くだものはすいかです。
でも、すいかはまだうえていません。
なすびと水なすとミニトマト、とうもろこしとももたろうというトマトをうえました。
なえをうえるカップに入れてありました。
うえるのはたのしかったです。
いったはじめにいきなり、
「おやつにしようか!」
と、おかあさんが言いました。
こんどは、かぼちゃとすいかをうえます。
こんどうえるときも、たのしみです。
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きょう、Mちゃんがうちにきました。
さきに、学校ごっこをしました。
それで、学校の1げんめは、こくごをしました。
わたしが先生になりました。
Mちゃんは子どもになって、いもうとのAは、赤ちゃんになりました。
Mちゃんは、かん字をかいて、Mちゃんは、じぶんのなまえと「食べる」のかん字をかきました。
外でままごとをしました。
赤土と水でカレーをつくりました。
いもうとのAは、サラダづくりをしました。
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すずめの赤ちゃんが、ぼくのうちのにわにおちていました。
ぼくとおねえちゃんと、おうちをつくってあげました。
すずめのおかあさんが、さがしにきたのでにがしてやりました。
おかあさんかおとうさんかわからないけど、つれにきてよろこんでかえっていきました。
ぼくは、ちょっとさびしいです。
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子どもたちのノートを読むと、何だかホッとした気持ちになります。
ぼくたち大人が忘れかけていた何かを、感じさせてくれます。
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子どもたちの生活を知ると、子どもたちのことがよりいっそう、愛おしくなります。
「そうか、そんなことがあったんだ。」「へえ〜、おもしろいなあ。」
子どもの顔を思い浮かべながら、せいかつノートを読むひととき。
新たな気づきがあり、返事の赤ペンにも熱がこもります。
私にとって、明日への活力となる時間でした。