4月に比べ、子どもたちはずいぶん落ち着いて学習に取り組めるようになってきました。
それでもまだ、時間で行動することができないところは、たくさんあります。
「休み時間」の「遊び」をいつまでもひきずっていたり、ちょっと気を抜くとふざけあっていたり。
このあたりのけじめさえつけば、言うことはないのですが、道のりはまだまだ遠く、けわしいようです。
叱ることは簡単です。
でも、そればかりでは、「叱られないと動けない」「先生がいないと何もできない」ことになってしまいます。
そうではなく、自分で気づき、お互いが教え合い、今何をすべきかを考え、行動できるようになってほしいと願っています。
昨日の様子です。
朝、教室に行くと、後ろで騒いでいる子どもが何人もいました。
「先生が来るまでは、読書をして待つ」ことになっていたのですが・・・。
その時点で読書をしていたのは、SさんとMさんでした。
怒りたい気持ちをぐっとおさえ、二人のことをほめて教室に入りました。
すると他の子どもも自分の席に座り、静かに朝の会を始めることができました。
4時間目は体育でした。
Yくん、Hくん、Mくんがすでに体育館の下の窓などを開けてくれていました。
そのおかげで蒸し暑くない、気持ちいい状態で始めることができました。
ところが、なかなか整列しない。
いったいどれぐらいかかるか、じっくり見せてもらいました。
やがてSくんが体育座りして、いい姿勢で待っていました。
続いてTくん。
ぼくはその子たちに、「おっ!1番、2番・・・。」と言いました。
やがてそのことに気づき、みんな並べるようになりました。
中でもRさんは、きれいな姿勢でじっと座っていました。
このように、まだまだ時間はかかります。
でも、叱らなくても何とか自分たちで気づき、正しい行動がとれるようになったことを、ひとつの「成長」と、捉えたいと考えています。
※ ちなみにこの日は、マット運動の「うしろまわり」をしました。
鉄棒の「逆上り」とも関連の深い技で、結果を見てもやはりかなり相関関係が
ありそうです。
片付けを終えた後、体育館の下の窓などを閉めてくれていたのは、Sさん、Mさん、Rさん、Yさん、Kさんです。
ちょっとしたことですが、何も言わなくてもするべきことができたのも事実です。
ちょっとしたことの積み重ねが、きっと大きな力になるのだと思います。
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子どもの指導は、一進一退。
最後に書いているように、「ちょっとしたことの積み重ね」です。
どれだけ小さなことにも目を向け、価値づけ、子どもたちに言葉をかけていくか。
今でもそのことの大切さは、変わらないはずです。