学級会用の議題ボックスに、たくさん議題カードがはいっていました。
「けいどろがしたい」「ドッジボールがしたい」「イス取りゲームがしたい」など・・・。
その中で2枚、こんな議題カードもありました。
◯ ぎだい・・・ともだちをいじめない。
はなしあいたいわけ・・・ゆかいなクラスにしたいから。
◯ ぎだい・・・いじめをなくしたい。
はなしあいたいわけ・・・いじめをけして、たのしいクラスにしたいから。
学級会は、クラスのめあてを達成するために、いろいろなことを話し合い、解決・実行していく場です。
議題カードは、子どもたちの思いや願いをうつし出す、大切な子どもたちの「表現の場」です。
その中に、上記した2枚のカードがあったことは、重要な意味を持ちます。
つまり、「いじめがある!なんとかしてほしい!!」という、切実なメッセージなのです。
この議題カードを書いた2人を呼び、話を聞きました。
2人の願いは同じでした。
”いじめがあります。なんとかしたい。”
これは、担任の願いでもあります。
気になることがいくつかある。
特に、何とかせねばという大きな重要な問題もある。
ただ、それを考え合うきっかけがない・・・。
その「きっかけ」が、おとずれたのです。
アンケートをとり、実態をつかむことをまず行いました。
その結果、
◉ 2年生になって
① いじめたことがある ・・・・ 7人
② いじめられたことがある ・・10人
③ いじめをみたことがある ・・ 7人
④ ない ・・・・・・・・・・ 9人 ※複数回答あり
◉ ①②③の内容は?
・ たたいてきたので、しかえしをした。
・ わるぐちをいわれた。
・ なにもしていないのに、とつぜんくびをしめてきた。
・ くつをかくした。
明日(木)、いじめの授業を行う。
子どもの様子で気になることがあり、何とかしたい、と思うことがあったとき、
「どうすればいいのか。」思い悩みます。
子どもが、例えば「せいかつノート」に自分や友だちの「しんどさ」を書いていれば、それが「きっかけ」になります。
今回は、「議題カード」に「いじめがあるよ先生、何とかして。」と訴えてきたので、このことを取り上げ、「学級会」という形で話し合い、考え合うことにしました。
もし、そういった訴えがなければ、私はどうしたのだろう。
「気になることがいくつかある」「大きな重要な問題もある」と感じていたのに、何もせず様子を見ていたのだろうか。
今の自分なら、どうしたか。
難しい問題です。