KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  集会での発表 1999.9.9 No.56

 昨日、全校集会がありました。

 その時、各学年から一人、夏休みのできごと等を発表するコーナーがありました。

 集会の前日、発表してくれる人はいないかたずねました。

 Mくんが手をあげました。

 クラス全員の拍手で、Mくんが発表することに決まりました。

 

 さっそくMくんを呼んで、打ち合わせをしました。

「何を発表する?」

と聞くと、

「砂鉄の研究のこと。」

と、答えました。

 Mくんは夏休み中の自由研究として、「砂鉄の研究」をしたのです。

 そのことを発表したいということですので、それに決定です。

 

 発表内容を考えました。

 ぼくはもっぱら聞くだけ。内容はどんどんMくんが話してくれましたので、これもすぐまとまりました。

 

 そして当日、ちょっぴり緊張気味のMくんが発表したのが、次のような内容です。

  ※ 一部担任が、「無理やり」言ってもらったところもあります・・・。

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 2年生のKMです。

 担任の先生は、◯◯ハンサム先生です。

 ぼくは、夏休みに砂鉄の研究をしました。

 どうして研究しようとしたかと言うと、砂鉄はどこにあるか知りたかったからです。

 

 まず、K川の砂をとりました。

 次に、2日間、砂を乾かしました。

 そして磁石を買ってきて、乾いた砂に入れました。

 すると、砂鉄がひげみたいに磁石にくっついてきました。

 それをビンの中に入れました。

 それがこれです。(ビンに入った砂鉄を見せる)

 ビンの近くに磁石をくっつけると、ウニみたいになりました。

 磁石をビンにくっつけて動かすと、砂鉄が動きました。

 

 実験をして、砂鉄がどんなのかわかりました。

 とてもおもしろかったです。

 これで終わります。

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 大きな拍手を受けたのは、言うまでもありません。

 「発表しよう。」という意欲が、何よりもすばらしく、Mくんの大きな成長を感じました。

 

 

 ワクワクしながらこの実験に取り組んでいたんだろうな。

 「ひげみたいに」「ウニみたいに」という表現が、聞いている人にもイメージできる、わかりやすい例えです。

 乾かしている間の2日間。

 まだかまだかと、何度も砂を触りに行っていたと思います。

 そして磁石にくっついたときの喜び!

 この喜びを伝えたくて、「発表します。」と、手をあげたのでしょう。

 発表したときのMくんの表情は、今でも覚えています。

 照れくさそうにしながらも、発表後の満足そうな顔。

 大きな自信になったはずです。

 ※ 「◯◯ハンサム先生」のくだりは、「やや受け」でした・・・。