昨日、全校集会がありました。
その時、各学年から一人、夏休みのできごと等を発表するコーナーがありました。
集会の前日、発表してくれる人はいないかたずねました。
Mくんが手をあげました。
クラス全員の拍手で、Mくんが発表することに決まりました。
さっそくMくんを呼んで、打ち合わせをしました。
「何を発表する?」
と聞くと、
「砂鉄の研究のこと。」
と、答えました。
Mくんは夏休み中の自由研究として、「砂鉄の研究」をしたのです。
そのことを発表したいということですので、それに決定です。
発表内容を考えました。
ぼくはもっぱら聞くだけ。内容はどんどんMくんが話してくれましたので、これもすぐまとまりました。
そして当日、ちょっぴり緊張気味のMくんが発表したのが、次のような内容です。
※ 一部担任が、「無理やり」言ってもらったところもあります・・・。
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2年生のKMです。
担任の先生は、◯◯ハンサム先生です。
ぼくは、夏休みに砂鉄の研究をしました。
どうして研究しようとしたかと言うと、砂鉄はどこにあるか知りたかったからです。
まず、K川の砂をとりました。
次に、2日間、砂を乾かしました。
そして磁石を買ってきて、乾いた砂に入れました。
すると、砂鉄がひげみたいに磁石にくっついてきました。
それをビンの中に入れました。
それがこれです。(ビンに入った砂鉄を見せる)
ビンの近くに磁石をくっつけると、ウニみたいになりました。
磁石をビンにくっつけて動かすと、砂鉄が動きました。
実験をして、砂鉄がどんなのかわかりました。
とてもおもしろかったです。
これで終わります。
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大きな拍手を受けたのは、言うまでもありません。
「発表しよう。」という意欲が、何よりもすばらしく、Mくんの大きな成長を感じました。
ワクワクしながらこの実験に取り組んでいたんだろうな。
「ひげみたいに」「ウニみたいに」という表現が、聞いている人にもイメージできる、わかりやすい例えです。
乾かしている間の2日間。
まだかまだかと、何度も砂を触りに行っていたと思います。
そして磁石にくっついたときの喜び!
この喜びを伝えたくて、「発表します。」と、手をあげたのでしょう。
発表したときのMくんの表情は、今でも覚えています。
照れくさそうにしながらも、発表後の満足そうな顔。
大きな自信になったはずです。
※ 「◯◯ハンサム先生」のくだりは、「やや受け」でした・・・。