先週の図工の時間、手洗い場の周辺が水でぬれていました。
パレットや筆、水入れなどを洗った時、水がとびちったり、したたり落ちたりしたものです。
残念ながら、そのままでした。
「ぬれている。」「すべった。」と言いに来るのですが、それならどうすればいいのか、考えて動けるようになってほしいと願っています。
子どもたちに、
描いている絵はどれも力強く、すばらしい。
今までの、最高傑作だと思う。
でも、後片付けができていない。
廊下がぬれたままだ。
誰かがすべって転んだら、ぬらしたまま放っておいた2年生の責任だ。
最後までしっかりとかたづけてほしい。
そうしたらもっと、すばらしい作品になる
このような話をしました。
そして昨日、図工で絵の続きを描きました。
かなりの集中力が必要な絵ですので、みんな疲れています。
早く終わった何人かが、パレットや筆を洗いに行きました。
しばらくするとTさんが、
「Yくんを手伝っていい?」
と、たずねにきました。
「何を手伝うの?」
と聞くと、ろうかをYさんがふいているので、それを手伝うのだということでした。
うれしかったのですが、きわめて冷静(クール)に、「いいよ。」とだけ答えまし
た。
その後、廊下を見に行くと、Rさんもふいていました。
先週のことを振り返り、さっそく行動に移していたのです。
りっぱなことです。
おかげで廊下はほとんどぬれておらず、きれいになっていました。
注意をしたら、次からできるようになるのかと言うと、そんなことはほとんどあり
ません。
それでもほんの1人か2人、行動できる子がいます。
その事実をみんなに伝え、褒め、価値付ける。
すると、次は5人、6人と増える。
また褒める。
かたづけをしようとしない子どもを叱るのではなく、できている子を褒める。
それでいいのだと思います。
良さを少しずつ広げ、あたりまえのこととして習慣にする。
いつの間にか、それがクラスの「文化」となり、子どもたちの力になっていくのです。