KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  まず、自分で考える力を  1999.10.16 No.67

 近ごろ気になることの一つに、「考えようとしない」ことがあります。

 特に、新しい課題や問題を出したとき、すぐ「わからない。」と言い、書いてあることを読めばよいのに、パッと見ただけで質問をして、やり方を聞くのです。

 このままでは、自分で考えようとせず、安易に答えを求めてしまう「くせ」がついてしまいそうなので、読めばわかるときは「読んでください。書いています。」と答え、まず考えさせるようにしています。

 まだ十分ではないし、読んでも難しそうなときはヒントを出してはいますが、「生きる力」として、「自分で考える」ことは大切ですので、各家庭でもご協力ください。

 

 昨日の算数のテストのとき、いつもは説明してから行っていたのですが、一切説明せず始めました。

 質問も、20分ほど受け付けませんでした。

 それでも最初、

「名前、書いていいの?」

「(裏と表)どちらからしてもいいの?」

など、あたりまえのことを聞く子もいましたが、冷たく突き放しました。

 今日の国語のテストも、同様にする予定でいます。

 

 他の場面でも、このような「あたりまえのことを聞く」ことや、考える前に安易に方法・答え等を教えてもらおうとすることは多いです。

 一例をあげますと、

・ 「(手が汚れたとき)洗ってきてもいい?」  ※洗わないでどうする!

・ 「(1限目が終わり)2時間目は何?」 ※予定黒板に「算数」って書いとる!

・ 「このゴミどうすんの?」 ※目の前のゴミ箱は、何のためにあるのだ!

・ 「(昨日の宿題で、『◯の中に「じ」か「ぢ」、「づ」か「ず」を入れて、言葉を完成

         させなさい』)[本のつ◯き]・・◯の中に何入れるの?意味わからん。」

         ※よく読みなさい!どの文字を入れると意味が通じるか、考えるのだ!

 

 さすがに「トイレに行っていいですか。」「(おかずを)残していいですか。」とたずねてくる子どもはいなくなりました。

 大人として、子どもたちに「生きる力」「自分で考える力」をつけるためにも、「簡単に答えない。」「まず考えさせる。」こういったことを積み重ねるべきだと思います。

 子どもの言葉の先取りをして言ってしまうことが多々ありますが、それでは考える力も、話す力もつきません。

 一呼吸おいて、

「どうすればいいと思う?」

と聞いて、ぎりぎりまで考えさせてください。

 学校でももちろん、そうしていきます。

 

 

 時間がかかっても、子どもに返し、子どもに考えさせる。

 教えすぎることは、親切でも優しさでもありません。

 「考えてごらん。」「どうすればいいと思う。」「あなたは、どうしたいの。」こういった言葉を返し、それを貫いていく。

 もちろん、支援の必要な子どもには『ていねいに教える」事も必要です。

 個には応じますが、基本姿勢として大事にしたいことです。