KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  ことばであそぶ 2000.1.31 No.114

 国語の小単元に『ことばであそぶ』というのがあります。

 思ったこと、感じたことを短い言葉で表現する、つまり、「詩を書く」ということです。

 

 教科書に載っているのを読んだり、おもしろい詩を紹介したり、言葉集めをしたりした後、子どもたちに「詩」を書かせました。

 1つめは、題名を「えんぴつ」「けしごむ」「ヘルメット」の中から1つを選んで、考えさせました。

 いくつか紹介します。

 

  けしごむ   いつもまちがったら、けしてくれる。

         すごいなー。

 

  ヘルメット  いつもがっこうへ行くときにあたまをまもってくれるから、

         もうあんしん。

 

  ヘルメット  みんなのあたまをまもってる。

         だいじなあたまをまもってる。

 

  ヘルメット  いつもあたまにのぼって、

         おちないかなあ。

 

  えんぴつ   けずって、けずって、ちゅうしゃみたい。       

         つかって、おれて、けずって、ちいさくなる。

 

 2つめは、自由に書かせました。

 いくつか紹介します。

 

  がっこう   あつい日は がまんして

         さむい日も がまんして

         みんなをまっている。

         かぜをよけて、まもってる。

         はやくはやくと、まっている。

 

  じぶんの体  体 いつもたべものをしょうかしてくれる。

         なんで、しょうかできるのかな。

         なかに小さい人でも、はいっているのかな。

 

  こくばん   チョークでかいて、

         かゆくないかな。

 

  せんせい   まいにち、べんきょうをおしえてくれる。

         まいにち、みんながかしこくなっていく。

         ありがとう。

 

 子どもたちの感性が伝わってきます。

 この子たちの、未来は明るい!!

 

 詩の学習は、音読、書き写し、暗誦をよくさせました。

 時間がないときなどは、「それで終わり」ということもありましたが、

「(この詩を)絵で描いてごらん。」

「続きがあるとしたら、どんな続きにしますか。」

等と考えさせることもありました。

 「詩を作らせる」こともしてきましたが、そのときはいわゆる「一行詩」のような、短い詩を書かせました。

 おもしろく、すてきな一行詩がたくさんありますので、それを紹介し、書き写させ、この授業のように題名を示して考えさせます。

 何人かに発表させると、次々と子どもたちは書いてきます。

「3つ作れた人は、1つを選んで黒板に書きなさい。」

と指示し、黒板に書かせたりもします。

 それを参考に、なかなか作れない子どもも書けるようになってきます。

 それでもできない子どももいます。

「いいな、と思った詩を、写しなさい。」

と言って、書き写させます。

 それでいいのだと思います。

 

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