KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  別れにあたり 〜1年間、ありがとうございました。〜 2000.3.24 No.140

 この1年を振り返ってみると、毎日「楽しかったなー。」というのが実感です。

 すてきな26人の子どもたちと過ごせて、とても幸せでした。

 みんなが帰り、誰もいなくなった教室で子どもたちの机をながめていると、元気な声、とびっきりの笑顔がよみがえってきます。

 ぼくは、この26人の子どもたちが大好きなのです。

 

 力が及ばなかったところも多々ありました。

 もっとやりたいこと、もっと話したいことも、たくさんあります。

 こちらが本気でぶつかっていけば、この子たちもまた、本気でぶつかってきてくれました。

 少しずつですが、確実にこの子たちは成長しました。

 その一つの証が、「キラキラ大パーテイ」でした。

 

 子どもたちと過ごしたこの1年。

 ぼくはしっかりと心に刻み、明日からは新しく出会うであろう子どもたちのために、全力を尽くします。

 でも、今日だけは、この子たちの担任でいさせてください。

 春は別れと出会いの季節です。

 出会いがあれば別れがあり、別れがあれば出会いがあります。

 だから人生は、豊かですばらしいものになっていくのです。

 今日1日だけは、26人の子どもたちとの思い出にひたり、明日からはきっぱりと忘れ、新たな出会いに全力を尽くします。

 

 子どもたちには最後の話として、「人を幸せにできる」人になってほしいと話しました。

 生まれたとき、家族の人たちは一人残らず、「幸せ」な気持ちになったはずです。

 つまり、すでに「人を幸せにできる」力はあるのです。

 人の心を傷つけない。

 悪口は言わない。

 人に優しく、人のよさを見つける。

 簡単そうですが、これらを実践するには、心の強さが必要です。

 強く、大きくなってほしいと願います。

 

 大切な26人の子どもたちを、本日、みなさまのあたたかい、大きな手のひらにお返しします。

 1年間、本当にありがとうございました。

 

  

 

 思いが溢れ、こぼれおちそうになるのを何とかおさえ、この通信を書きました。

 拙い文ですが、偽りのない真っ直ぐな気持ちです。

 5年間勤めたこの小学校を離れることが決まっていました。

 それだけに、寂しさもひとしおだったのです。

 「明日からはきっぱりと忘れ」るなんて、できるわけありません。

 この一文だけは、偽りです。

 

 さて、第二期はこれで終わりです。

 次は、W大学教育学部の附属小学校に異動となります。

 まったくの未知の世界。

 不安でいっぱいの春休みを過ごしました。

 第三期、疾風怒涛の日々が始まります。