教室の明かりがついています。
「何でだろう。」と思って教員室の窓からのぞくと、教生先生が、明日の授業のために、板書の練習をしていました。
頭が下がります。
果たして私は、そこまで努力を重ねていただろうか。
研究授業の前日などは、板書をして授業の組み立てを考えることをしていましたが、板書の練習をしていた教生先生は、すでに研究授業を終えているのです。
なんとしてでも、子どもたち全員を授業に参加させたい、そして、力をつけたい、その思いで、懸命に板書の練習をしているのです。
子どもたちには、そのようながんばりは見えません。
でも、きっと、伝わっていると思います。
だから子どもたちは、教生先生の授業を通して力をつけ、私の授業では見られなかったようなすごい姿を見せるのです。
友だちの発言を受けて、自分の考えをつくることができるようになってきました。
一人の友だちのことを1時間考え、解決するための方法を考えることができました。
そして、励ましたり、手助けしたり、関わりを持とうとしたりする温かい姿を、何度も見せてくれました。
この4週間実習で、子どもたちは確実に成長し、力をつけたのです。
教生先生の、見えないがんばり、ひたむきさ、「自分の子どものように」感じるといった子どもへの愛しさ、それらが子どもたちを、よりよい方向に変えていったことは間違いありません。
その教生先生と過ごす日も、とうとう、あと1日になりました。
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きょうせいせんせいのこと
もうすぐ、きょうせいせんせいとおわかれです。
きょうせいせんせいのじゅぎょうも、たのしかったです。
また、きょうせいせんせいのじゅぎょうをやりたいです。
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出会う喜び、別れる寂しさ。
子どもたちは、教育実習を通してこのような思いを6年間、持ちます。
貴重な体験です。
この体験の中で、相手を思う優しさ、かけがえのない時間の大切さなどを学びます。
それは、実習生も同じです。
ある実習生の実習日誌より。
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(「授業が楽しかった。明日の先生の授業、楽しみなんだ。」という言葉を聞くと)反
省会、指導案指導の前で、落ち込みそうになる気分のときに聞くその言葉はとても
温かく、私の心へとしみ込んでくる。
あの言葉で、反省会へ挑む勇気が出る。
「子どもたちのために今晩も頑張ろう。」 という、励みになる。
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