子どもたちはまだ、言葉は悪いが”群れ”の状態です。
”群れ”から”集団”になるには、ルール作りと組織作りが必要です。
そこで昨日は、この2つに重点を置きました。
まず、席替えをしました。
男女仲良くなってほしいとの願いから、必ず男女がとなりどうしになるようにしました。
黒板の字がうしろだと見えにくい子は優先的に前です。
クジ引きで決めました。
クジによって偶然が生みだすドラマを楽しんだのです。
この子たちなら、すぐに仲よしになるでしょう。
席が決まったところでいよいよ教師の願い、思いを語りました。
どんな教室を作っていきたいか、と、どんな時に先生は叱るのかの二点に絞って話をしたのです。
どんな教室を作りたいか、ズバリ
『まちがいをおそれない教室』
です。
まちがいや失敗により人はかしこくなるのだから、たくさんまちがって、たくさん失敗しなさい、と言いました。
どんな時に先生は叱るか、ズバリ
① うそやごまかしをした時
② 周りの人に迷惑をかけた時
③ 人の心を傷つけた時
です。
子どもたちは真剣に聞いていました。
ただ語るだけでは、その場では納得しても効果はありません。
大切なのは、これからの実践の積み重ねです。
つまり、事実で示していかなければならないのです。
気をぬけない、真剣勝負がスタートしたのです。
ぼくが今日語ったことは、クラスの根本的なルールとなり、徹底していかなければクラスは動かないでしょう。
優しさとは厳しさであり、厳しさとは簡単に妥協しない信念の強さだと思います。
さて、これら以外にも細かいところを一つひとつ確認したり、一人一役の当番を決めたりしました。
どんなことが決まったのか、どんな組織作りができたのか、それはまた改めてご紹介したいと思います。
「黄金の3日間」という言葉があります。
子どもと出会って3日間で教師の思いを語り、学級の組織作りをし、ルールを決めていく、ということです。
このときはまだ子どもたちに緊張感があり、教師の言葉や指導が入りやすいときです。
ここでの指導が、この1年を決めるぐらいです。
通信にも書いたように、言うだけではだめで、このあといろいろ起こってくる日々のできごとに対し、どう対応していくか。
「なんや、口だけやん。」となってしまっては子どもは、離れていきます。
日々の小さな指導の積み重ね。
子どもは教師の言動をよく聞き、見ています。
それにしても、書いていることが若い!そして、まだまだ甘い!