KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  一学期をふり返って 1994.7.20 No. 48

 一学期、やり残したことはけっこう多い。

 自分が思い描いている学級にも、まだまだほど遠い。

 決して手ぬきをしたわけではない。

 一学期間、持てる力を出し尽くしたつもりでいる。

 その結果が、「今」なのである。

 まだまだ未熟だなあと思う。

 勉強不足でもある。

 子どもには申し訳ない。

 一学期やり残した分、力及ばなかった分は必ずや二学期に補いたい。

 基礎学力をつけたい、思いやり・助け合いの心を育てたい、「ほめて」伸ばしたい、教師がいなくても自分たちだけですごせるような学級にしたい、自分の思いが出せる子どもにしたい、自主・自立(自律)を養いたい・・・・。

 とにかく、夢・ロマンはあふれるほどあった。

 たくさんありすぎたのかもしれない。

 だが、二学期以降も追い続けていきたい。

 今とにかく、子どものことを考えるのが楽しくてしかたがない。

 時には疲れることもあるが、子どものために全力を尽くしたいのだ。

 どうすれば子どもに力をつけられるか、どうすれば子どもの喜ぶ顔を見れるか、そんな事を気がつけば考えている。

 出会ってまだ三ヶ月あまり。

 ぼくは子どもたちの事が、大好きだ。

 すてきな子どもたちに出会え、幸せに思う。

 この子たちのためなら何だってできる、そんな気がする。

 終業式の今日、子どもたちと出会った日と同じように一人ひとり手紙を渡し、握手した。

 初心にかえるつもりで、二学期はよりよい学級作りをしていきたい。

 一人ひとりにもっと、力をつけてあげたい、そんな思いでいっぱいだ。

 一学期、すてきな子どもたちをありがとうございました。

 二学期さらに勉強をして、子どもたちにとって価値ある教師になりたいと思います。

 二学期もどうぞ、よろしくお願いします。

 

 

 この頃は、こんなにも「思いや願い」にあふれていたんだなあ。

 本を読んだり、研究会に参加したり、同僚や先輩と語り合ったり、そんなことが楽しくて仕方がなかった。

 今の自分に、ここまでの「熱さ」はありません。

 だからといって、冷めきったわけでもありません。

 今はまだ、新しい何かを見つけるための手探り状態です。

 

 確かにあった、夢中で駆け抜ける時間。

 その時間の積み重ねが、今の自分をつくってきました。

 「胸を張っていい」

 そう思いました。