KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第一期 新規採用校4年目  全員ができたこと2つ  1994.11.17 No.78

 漢字ミニテストをした。

 指定された筆順では色を変える、といテストである。

 「モチモチの木」では、視写を重視していたので、ミニテストはしなかった。

 だから、実に久しぶりである。

 8問出した。

 満点は80点。

 50点以上を合格とした。

 テスト勉強で漢字練習ノートを提出した子は6、7人いた。

 教室に入るとみんな、必死でドリルとにらめっこしていた。

 結果、見事全員合格!

 みんなで拍手をした。

 

 2限目は学級会。

 議題名は、「3年2組の運動会をしよう」である。

 「何をするか」について話し合った。

 サッと14人の手があがった。

 イメージしやすい内容であったため、考えてきやすかったようである。

 次から次へと意見が出る。

 ついには司会グループも発言し、全員発言が達成した。

 みんなの学級会なのだから、これはあたりまえのことではあるが、あたりまえだからこそ難しく、価値あることなのである。

 2時間もかかった学級会ではあったが、それだけの値うちはあった。

 今回初めて、「学級会反省カード」を導入した。

 自己評価したあと、”今回のピカイチくんピカイチさん”を書いてもらう。

 つまり、相互評価もするのである。

 お互い評価し合い、認め合っていくことは実に大切で、帰りの会や体育のポートボールの時なんかでも、こういった機会を作っている。

 こうすることによって、あったかい、いい雰囲気になってくる。

 今のクラスはわりといい感じになりつつあるかな、と思っているが、いかがなものでしょう?

 何はともあれ、全員ができたことが2つもあった昨日、こういった「自信」と「一体感」をこれからも感じさせていきたいなと、つくづく思った。

 

 

 「漢字ミニテスト」の合格が、8問中5問というのは、ハードルが低いぞ、と思ってしまいました。

 おそらく、子どもたちの実態を踏まえ、「ここならなんとかなる・・・」というギリギリの選択だったのでしょう。

 それよりも「全員合格」したという事実が大切であり、「みんなで拍手をした」ことに意味があるのだと思います。

 「学級会反省カード」という新たに取り組んだ「手立て」も、互いを認め合い、「自信をつけさせたい」という、そのときの私の願いからでした。

 目の前の子どもたちのことを日々、考えていました。

 若く、そして熱い時代です。</p

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