2学期末ということで、先週はまとめのテストをたくさんした。
どれだけ今学期力がついたか、子どもたちにとってもそれを知る一つの材料であるが、教師にとっても
どれだけ力をつけることができたか
つけれなかった力はなにか
を知る貴重な資料となる。
つまり、子どもにつける評価、成績というものは、そのまま自分の指導力、力量を知る資料になるのである。
今回のまとめのテストでは、
質問は一切受けつけない
といった方針をとった。
なぜなら、すべて今までにやってきたことであり、本当の実力を知る意味でも、自力でやりきらせるのがベストと考えたからである。
また、読めばわかることや、答えの正誤を確認するような質問がこれまで多かった。
これでは子どものためにはならないと思い、このような方針にしたのである。
まとめのテストでは、かなり実力がはっきり表れた。
よく読んでいれば・・・と思われる減点も、あいかわらず多い。
(解答の字が)読めない字のために減点、誤字脱字、計算ミス、いつも同じまちがい、減点を繰り返す子ども。
これらもすべて「実力」なのである。
”おしい!”、”これぐらいで何で・・・”などと、思わないでほしい。
それにしても、じっくりと落ち着いて考える子どもを育ててこなかった自分に腹をたてたり、頭をかかえたり。
たかがテスト、されどテスト、なのである。
テスト1枚から得られる情報は多い。
今回、それをあらためて感じた。
ケアレスミスの多い子は、字も雑である。
何度も消してはやり直し、解答用紙を汚している子ども。
ふだんからもやはり、ねばり強いがんばり屋さんだ。
筆算の計算が途中までの子ども。
そう言えば、あわてんぼうだ。
子どもたち一人ひとりのちょっとした日常が、テストに表れる。
日常生活からしっかり見つめ直していかなきゃ、と、反省する。
採点は大変だけど、いろいろ勉強になっておもしろい。
大切なのは結果ではなく
そこに至るまでの過程である
まさに、その通りである。
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テストの結果が悪かったとき、「何を教えてきたんだ・・・。」と、落ち込んでしまいます。
子どもたちには、
「テストの点数が良ければそれは「自分の力」、自信を持ちなさい。悪ければ「先生の
教え方が悪い」と思いなさい。」
と、話したことがありました。
自分を戒めるためです。
今の時代、学力調査があり、その結果が公表され、現場は対策に追われます。
学力はたしかに大切。
でも、それ以上に大事にしたいものがあるよなあ。
それが後回しにされているような、そんな気が現職の頃していました。
その思いは、今も変わりません。