KenGのあしあと(学級通信より)

過去に出してきた学級通信を紹介

第二期 一新紀元  大切なこと 1999.12.14 No.96

 子どもたちが提出した生活ノートを読むと、子どもたちのいろんな生活の一面、思いを知ることができます。

 書かれていることすべてが、子どもたちの生活そのものであり、子どもの生き方、考え方なのです。

 2つ紹介します。

 

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 さんかん日に、先生が読んでくれた本の話を家でしました。

 お母さんが、

「もし自分が、本の子どもみたいやったらどうする。」

と、聞いてきました。

 ぼくは、

「いやや。」

と言いました。

 こんどは、

「もし、(弟の)Yが、本の子みたいにいじめられて、しんじゃったらどうする。」

と、きかれました。

 ぼくは、なみだが出てきました。

 ぜったいぜったい、Yがしなないで、と思いました。

 ぼくがないていたら、お母さんもないていました。

 おとうとを、もうちょっとやさしくしてあげようと思いました。

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 『わたしのいもうと』(松谷みよ子作、味戸ケイコ絵、偕成社)は、かなり心に響いたようです。

 事実である、ということ。そして、いつこのようなことが、身近で起こるかわからないということ。

 何より、「生命」を通して、いじめについて考えさせられるということ。

 重いテーマですが、しっかり受け止めなければいけないと思います。

 

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 金よう日、のりのてつだいをしました。

 うちは、おじいちゃんと、おばあちゃんは、のりを作っています。

 わたしは、のりをはかったり、はんこをおしたりします。

 わたしは、まだいっぱい、いろんなしごとをします。

 おじいちゃんとおばあちゃんが、海でのりをとって、きかいでどろどろののりが、いちまいのかみみたいになります。

 わたしはそののりを、きかいがくるんでくれて、それで、かみの上に、はんこをおします。

 わたしはおもいました。

 きかいはふしぎだな、とおもいます。

 うちののりは、すごくおいしいです。

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 労働体験することにより、仕事の大切さを学びます。

 あたりまえのように、物があふれる社会ですが、物は簡単に生まれるものではなく、各生産過程があり、それぞれ「仕事」があります。

 そして、それぞれの仕事が、どれかひとつでもいいかげんなものであれば、良い商品は生まれません。

 このようなことを、身をもって体験したからこそ、最後の一文が出てきたのでしょう。

 いい体験をしましたね、Hさん。

 

 

 12月9日に「親子学習会」があり、そこで私は、「いじめの授業」をしました。

 その時に教材として、前述した絵本『わたしのいもうと』を使いました。

 実話をもとにしたお話です。

 内容については割愛しますが、「いじめることで、相手の生きる力をうばい、命を縮ませていくことになる」ということに気づかせたいと考えました。

 何度読んでも悲しく、辛いお話です。

 このように、家で話し合い、いじめについて考える機会になったことが、とてもありがたく思います。

 親からの言葉は、私がかける言葉と比べ物にならないくらい説得力があり、子どもの心の奥深くに届きます。

 『授業をしてよかった。」そう思いました。